ベルリン・プライド襲撃、容疑者が事件当日にISISへ忠誠を誓う動画を撮影
7月25日夜、ベルリン・ティアガルテンで起きたプライドパレード(クリストファー・ストリート・デー)の最中、配達用バンが歩行者に突入し、65歳のポーランド人女性が死亡、29人が負傷(うち数名は重体)する事件が発生した。
容疑者はアブドゥル・バロウト(21歳)。レバノン系ドイツ人で、バンを木に衝突させた後、刃物で襲撃を続け、現場から逃走した。しかし翌日の夕方、ベルリン警察がシュパンダウの市民農園で身柄を確保しようとしたところ、容疑者が警官にナイフで襲いかかり、射殺された。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro 実はこの男、すでに治安機関にとっては「おなじみ」の存在だった。2024年にはISISのプロパガンダを拡散し、2025年にはレバノンを経由してシリアに渡ろうとして失敗。レバノンの軍事刑務所で3ヶ月服役した後、同年11月にドイツに戻ってきた。そして2026年5月、ベルリンの裁判所は「国家を危険にさらす重大な暴力行為の準備」の罪で、彼に22ヶ月の禁固刑を言い渡していた。
ところが、その刑は控訴中という理由で即時執行されず、彼は監視付きで自由の身だったのだ。内務大臣のアレクサンダー・ドブリント氏は、この襲撃を「イスラム主義テロ攻撃」と断定。さらに、容疑者のバンから回収された携帯電話の動画には、事件の数時間前に覆面をした男がISISへの忠誠を誓う様子が映っていたという。
「監視下にありながら、なぜ実行を許したのか」という批判が高まるのは当然だろう。警察は事件直前に彼が自宅を出る様子を防犯カメラで捉えていたにもかかわらず、止められなかった。
今回の事件は、ドイツの治安機関が抱える「監視と予防の限界」を浮き彫りにしたと言える。いくら事前に危険人物を把握していても、法的手続きやリソースの壁が間に合わなければ、悲劇は防げない。まさに「監視してました、でも止められませんでした」という、もどかしい現実がここにある。
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