仏山火で避難、英家族がスーパーのテントで寝る惨状「地獄のよう」
フランス南西部の海辺の町ビスカロッスで猛威を振るう山火事。イギリスから休暇で訪れていた家族が、避難を余儀なくされ、スーパーで買ったテントで知人の庭に寝泊まりする羽目になった。
メーガン・スードさん(33)は夫サニーさん(42)、14歳の娘、さらに弟と妹を連れて、7月20日に祖母(83歳)を訪ねてフランスへ。最初はのんびり過ごしていたが、23日にビーチから帰る途中、遠くに煙と炎上したバンを目撃。当初は「車両火災はよくあること」と気に留めなかった。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro ところがその夜、町のレストランで夕食をとっていると、突然警察が「避難しろ」と指示。水を撒く飛行機が飛び交い、空気は真っ黒に。祖母の家に走って戻り、パスポートとわずかな荷物を持ってビーチへ向かった。町中が避難するカオス状態で、現地の学校が避難所になっていると知り駆け込んだが、ボランティアから「住民しか受け入れられない」と言われ、トイレを借りるのにも頼み込む始末。
午前3時、ビーチでゴミ箱からダンボールを引きずり出して寝ようとしたが、1時間も経たずにスプリンクラーが作動。一睡もできなかった。メーガンさんは「花火のような爆発音がバーベキューのガスボンベから聞こえてきて、すごく不気味。娘は怖がっていました」と振り返る。
幸い祖母の知人が10キロ離れたサンギネの庭を提供してくれたが、エアベッドはどこも売り切れで、スーパーで買ったテントと毛布数枚だけ。道路が封鎖されて空港にも行けず、祖母の家にも戻れないため、家の鍵も持っていない。帰国予定の30日(木)を目前に、メーガンさんは「今着ている服だけが全財産。店も閉まっていて買い物もできない」と途方に暮れる。
夫のサニーさん(警察官)は保険会社に計11時間電話し、テント代などが補償される可能性を聞いたが、イギリス大使館はパリにあり、たどり着けない。「保険会社も大使館もフランス当局も、誰も責任を取ろうとしない。庭でキャンプするような私たちに、まったく支援がない」と怒りをあらわに。
マクロン大統領は今回の山火事を「第二次世界大戦以来の最悪」「まったく前例がない」と表現。パリの4倍の面積が焼け、20万人以上が避難している。メーガンさん一家は「今いる地域も避難命令が出るかもしれない」との通知を受け、不安な日々を送っている。
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