エルニーニョで凶暴な狂犬病アザラシが世界に拡散?科学者らが緊急警報
エルニーニョによる異常気象が、凶暴な狂犬病アザラシの世界的な大発生を引き起こす可能性があると、専門家らが警告している。
世界動物保健機関(WOAH)は緊急警報を発令。科学者らは、この致死性ウイルスがアフリカから南米やオーストララシアの海岸にまで拡散する恐れがあると懸念している。
エアコンなしで部屋を涼しくするならこの一台Airio Pro この警告の発端は、2024年に南アフリカ沖のケープファーシール(オットセイの一種)で狂犬病が確認されたこと。海洋哺乳類での大規模な狂犬病発生は史上初めてで、「狂犬病生態系における重大な変化」とされている。
すでに南アフリカとナミビアでは100頭以上の狂犬病アザラシが確認されており、感染した個体は異常な攻撃性を示し、人間やペット、野生動物を襲っている。これまでに145件のヒトへの曝露(接触)が疑われる事例が報告されている。
問題をさらに悪化させているのがエルニーニョ現象だ。海水温の上昇で魚の分布が変わり、健康なアザラシも餌を求めて何千キロも泳ぐことを余儀なくされている。
専門家は、南極周辺の海水温上昇によりアザラシのコロニーが北上し、南アフリカ海域で感染個体と接触。その後、ウイルスを「お土産」として南極や亜南極地域に持ち帰るシナリオを危惧している。
WOAHのフランソワ・ディアス博士(野生生物チーム)は、「亜南極や南極の個体群が南アフリカや南米、オーストラリアに移動する可能性がある。こうした移動はまれだが、エルニーニョ現象でその可能性が高まっている」と指摘。
「もし移動が起これば、南アフリカのアザラシからウイルスが伝染し、その個体群が南極や亜南極に戻ることで、世界中の他の地域への拡散につながりかねない」と警鐘を鳴らす。
狂犬病は世界で年間約6万人の命を奪っており、症状が出た後の致死率は100%。ディアス博士は各国に対し、ワクチンの備蓄を急ぐよう呼びかけている。
「ケープファーシールでの狂犬病発生は、単に南アフリカだけの問題ではない。これは狂犬病生態系の重大な変化を意味している」と述べ、国際的な監視体制の強化を訴えた。
海水浴シーズンに向け、もし異常に攻撃的なアザラシを見かけたら、決して近づかないようにしよう。
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