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本気の剣と斧がぶつかり合う!中世甲冑格闘技世界選手権、600人が鎧で殴り合い

2026年7月27日
本気の剣と斧がぶつかり合う!中世甲冑格闘技世界選手権、600人が鎧で殴り合い

デンマークの古城で、鎧を着た大人たちが本気で剣や斧を振り回している——。ちょっとした中世ファンタジーの世界だが、これはれっきとした現代の格闘技イベントだ。

今週、北デンマークにあるスポットトラップ城のふもとで、「中世格闘技世界選手権」が開幕。30カ国から約600人の戦士たちが集結し、14世紀の武器を手にガチンコ勝負を繰り広げている。主催は「国際中世格闘技連盟(IMCF)」。2014年にスペインで初開催され、今年で10年目を迎える。

競技は大きく分けて2種類。1対1の「決闘」は、1分×2ラウンドで行われ、3回倒れるかギブアップで敗退。引き分けの場合はマーシャル(審判)が得点で勝者を決める。もう一つは「ブーフルト」と呼ばれる団体戦で、最大10人ずつが入り乱れての大乱闘だ。

「歴史にインスパイアされたものですが、現代の技術もミックスしています。フルコンタクト格闘技とフェンシングの中間といった感じですね」と、連盟スポークスパーソンのカミラ・ステュデンカさんは説明する。武器は刃を潰してあるが、決して安全な「ごっこ遊び」ではないという。

実際、参加者の動機はさまざまだ。「暴力性に惹かれる人もいれば、技術的な面白さを追求する人もいる。友情やチームの一員であることを重視する人もいます」とステュデンカさん。

ブラジル・サンパウロから8人のチームで参加したロドリゴ・シンケビシウスさん(33歳、営業職)は、以前は柔術や総合格闘技をやっていたが、初めて中世格闘技を見たとき「信じられなかった」と言う。「人が倒れたり組み合ったり、鋼鉄がぶつかる音。あれは偽物では出せない」。

イギリス・ミルトンキーンズから来た地盤工学者のマーティン・ギルさん(37歳)は、参加のきっかけを「誰かの顔を斧で殴りたかったから」と笑う。「『俺の顔を斧で思い切り殴っていいよ』って、合意の上で言える。そんなニッチな魅力があるんです」。

参加者は鎧の下に衝撃吸収用の厚手パッドを着用し、試合は訓練されたマーシャルが厳しく管理。IMCFによれば、全体的な負傷率は一般的なフルコンタクト格闘技と同程度だという。ギルさんが着る30キロの鎧も含め、ほぼすべてが歴史的に正確なもの。14世紀イタリアの騎士フィオーレ・デイ・リベリや、ドイツの剣術マスター、ヨハネス・リヒテナウアーの文献に基づいて作られている。「あらゆる技は、14世紀の文献に載っている正当なものだ」とギルさんは語る。

このスポーツ、実は今じわじわと人気が拡大中。アメリカ・ミネソタ州から参加した金融犯罪スペシャリストのアレックス・キングさん(37歳)は「3年前に始めたときは地元チームに10人ほどしかいなかったけど、今は50人を超えた。ショート動画のおかげで興味を持つ人が増えている」と証言。前回の全米大会には40チーム以上が参加したという。

女性部門も負けていない。フィンランド・ヘルシンキから来たバーテンダーのミーサ・カイボスさん(27歳)は「世界中で女性の参加者が急増している。こうした大会で戦い、あのすごいガールパワーを感じるのは本当に素晴らしい」と笑顔を見せた。

中世の甲冑を着て、本気で殴り合う——一見バカバカしくも見えるが、そこには歴史への敬意、スポーツマンシップ、そして何より「仲間と全力でぶつかり合う楽しさ」がある。来年は日本からも参戦する日が来るかもしれない。

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