「アッラーフ・アクバル」の大群衆がスペイン領に殺到、警察と乱闘寸前の騒乱に
スペインの北アフリカ飛地セウタに、週末にかけてモロッコから約6万人が殺到した。現地では警察と移民の集団が衝突し、道路には負傷者を毛布に包んで担ぐ集団の姿も。彼らは「アッラーフ・アクバル」と叫びながら、警察による攻撃を主張したという。
映像には、警棒を持ったスペイン国家警察がデモ隊に向かって突撃する場面も捉えられている。移民たちは、モロッコの警察官が「スペインへ来い」と積極的に促したと証言。37歳のモハメド・アヒムドさんは、SNSで移民流入を知り国境に向かったところ、警官がそう叫ぶのを聞いたと語る。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon この事態を受け、セウタに続き、もう一つの飛地メリリャでも金曜日に混乱が拡大。車両への放火や建物への不法侵入が相次ぎ、街は数日間にわたり騒然とした。ビーチには大群衆が殺到し、海を泳いで上陸する人々の姿も。「スペイン万歳」と叫ぶ声も聞かれたという。
この移民急増の背景には、スペイン最高裁が「海路で飛地に到着した移民を即時送還できない」と判断したことがある。SNSではこの「抜け穴」を指摘する投稿が拡散され、多くのモロッコ人が国境越えに動いたとみられる。また、モロッコ政府がスペインとアルジェリアの関係改善に圧力をかけるため、移民を意図的に通した可能性も指摘されている。
EUは22カ国が緊急会合を求める共同書簡を出したことを受け、火曜日にテレビ会議を開くことを決定。イタリアのジョルジャ・メローニ首相は「国境の安全に対する具体的な脅威だ」と述べ、国境閉鎖を含む「特別措置」を検討すると表明した。フランスもスペイン国境の管理を即時強化するよう指示を出した。
こうした中、右派の政治家や活動家がセウタに集まり、反移民デモを展開。現地のイスラム教徒コミュニティとの間で対立が深まった。欧州議会議員のアルビセ・ペレス氏は移民の強制退去を要求したが、逆に抗議者に追われ、バーに避難する事態となった。
スペイン国境の「完全な崩壊」とも報じられた今回の事態。移民問題が欧州の政治対立を再燃させる火種になりそうだ。
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