ホスピス医が明かす「死の直前に患者が口を揃えて見るもの」
「私は畏敬の念を抱いている」――そう語るのは、米ニューヨーク州ホスピス・バッファローの最高医療責任者を務める神経科医、クリス・カー医師だ。彼が長年にわたって研究してきたのは、「終末期の夢と幻視(ELDV)」。患者が人生の最期に見るという、ある共通したビジョンの存在を目の当たりにしてきたという。
カー医師によれば、ELDVは単なる脳のノイズではなく、「人間が生から死へ移行する際のサポートシステム」のような役割を果たしている可能性があるという。特に印象的なのは、患者たちが口を揃えて語る「再会」の内容だ。
エアコンなしで部屋を涼しくするならこの一台Airio Pro 「患者たちは、人生で最も大切な人々と、情緒的・発達的なレベルで再会を果たしています。特に多いのは、幼少期に失った人との邂逅です。つまり私たちは、この世をひとりで去るのではなく、親やきょうだい、亡きわが子、あるいは愛したペットと共に旅立つのです」
専門家の間でも、死の間際の脳で何が起きているのかは長年の謎だ。脳波の測定など科学的アプローチは進んでいるものの、カー医師は臨床の現場で繰り返し目撃するこの現象に、人間の意識に関する深い示唆があると感じている。
一方、同じ死をめぐる話題として、人間の寿命の限界に迫る研究も進んでいる。ロシアのスコルコボ科学技術研究所のチームは、体細胞の突然変異に着目したモデルを構築。その結果、平均的な人間は「146歳から194歳」まで生きられる可能性があると試算した。現在の英国平均寿命(男性約79歳、女性約83歳)を大きく上回る数字だ。
ただし、研究を主導したドミトリー・クリコフ博士は「体細胞の突然変異は老化に大きく寄与するが、それだけで観測される死亡率を説明することはできない」と指摘。老化にはタンパク質恒常性の喪失やミトコンドリア機能障害、エピジェネティックな変化など、複数のメカニズムが関与していると述べている。
生きている間の寿命論争も興味深いが、カー医師が目の当たりにしている「最期の瞬間」の光景は、死そのものに対する私たちの見方を変えるかもしれない。
「患者は決して孤独に死を迎えているわけではない」――その言葉に、思わず考え込んでしまう人は少なくないだろう。
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