空が真っ黒に…ロシアで「聖書の終末」級バッタ大群発生、専門家も総力戦
「空が真っ黒になる」とはまさにこのことか。ロシア・ダゲスタン共和国で撮影されたバッタの大群が空を埋め尽くす映像が、SNSで「聖書に出てくる終末の光景だ」と震撼をもって迎えられている。
映像には、数えきれないほどの短角バッタが空を覆い、まるで黒い雲のように押し寄せる様子が映し出されている。現地で撮影に成功した人物は、驚きと恐怖を隠せない様子で「どこへ向かっているんだ? 一体これは何なんだ? 彼らが街の方へ来ないでくれて本当に良かった! 私たちを食い尽くすつもりだ!」と叫んでいる。この動画は瞬く間に拡散され、再生回数は9万回を突破した。
夜間運転用メガネが今ドライバーに急増中ナイトライダー 問題となっているのは「アジアトノサマバッタ」。世界で最も破壊力のある農業害虫のひとつに数えられ、その群れには数億匹もの個体が含まれることもある。移動しながら農作物や植生を食い荒らし、甚大な農業被害をもたらすことで知られている。
火曜日、ダゲスタン共和国農業・食料省は防除作戦が進行中であることを明かし、すでに畑で確認された複数の大群に対処していると発表した。ただ、状況は単純ではないようだ。同省は「移動性のバッタの群れが自然保護区や保護地域から移動してくるため、法律で化学処理が厳しく禁止されている場所があり、状況は複雑だ」と説明。「しかし、害虫が処理を許可された地域に移動し次第、利用可能な全装備を投入する」としている。
この映像を見たSNSユーザーからは、恐怖とユーモアが入り混じった反応が相次いでいる。ユーザーの一人マーゴットさんは「聖書的な意味で、かなりヤバい感じがする」とコメント。また別のユーザーは「長子が奪われるのはいつだ?」と、旧約聖書の「十の災い」を引き合いに出して冗談を飛ばした。
一方で、別のユーザーは「食べられるよ! タンパク質が豊富なんだ」と前向きなアドバイスを送り、また別の人は「カモメを放つべきでは」と提案するなど、反応はさまざまだ。
アジアトノサマバッタは、成虫でオスが35〜50ミリ、メスが45〜55ミリと大型で、緑や茶色、黄緑、灰色などの体色を持つ。単独で暮らす「孤独相」と群れを成す「群生相」の2つのフェーズを持つ点が特徴的で、熱帯地域では年に最大5世代も発生することがある。1匹が生涯に消費する緑の餌は300〜500グラムに上り、群生相になると飛行能力の高い成虫の大群が長距離を移動しながら植生を剥ぎ取っていく。
専門家たちが総力戦で対応にあたる中、果たしてこの「終末」はいつ終息するのか。空が再び青く取り戻される日を、現地の人々は固唾を飲んで見守っている。
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