英国人女性がスーツケース遺体で発見、容疑者はアフガン出身ボクサー アテネの法廷へ
ギリシャ・アテネで英国人女性の遺体がスーツケースに入れられた状態で見つかった事件で、殺人容疑で逮捕された26歳の男が現地時間5日朝、アテネの裁判所に出廷した。
被害者はスコットランド出身の38歳、エリザベス=ジェーン・ロスさん。7月18日、アテネ中心部キプセリ地区の廃墟となった建物の中で、ホームレスの男性が遺体を発見した。検死官の予備的評価では窒息死の可能性が示唆されており、組織分析の結果を待っている状態だ。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro 容疑者はアフガニスタン出身のボクサー、シャリフ・アフマドザイ容疑者(26)と広く報じられているが、当局は身元を公式に確認していない。10代で孤児となり母国を離れたとされる。彼は当初、違法な武器所持の容疑で拘束されていたが、現在は殺人容疑に加え、被害者の銀行口座から銀行カードを使って1万ユーロ以上を盗んだ疑いも持たれている。
裁判所は被害者の遺体が発見された場所から徒歩数分のエベルピドン通りにあり、容疑者は目立たない灰色のヒュンダイi30に警官らと同乗して到着。非公開で行われた聴聞会では国選弁護人が付けられ、約1時間後に同じ車で去った。翌6日にも再審理が予定されている。
ギリシャ当局によると、容疑者は遺体を移動させたことは認めたものの、殺人容疑は否認している。逮捕のきっかけは、遺体発見場所近くの防犯カメラの映像を調査したことだった。
事件の衝撃的な点は、その後の行動だ。警察によると、アフマドザイ容疑者はロスさんを殺害した後、彼女の携帯電話から友人や家族に一連のメッセージを送信し、その後デバイスの電源を切ったという。さらに別の電話を購入し、アテネにいる彼女の友人たち——自身の妻も含む——に、名乗らずに「ジハーディスト」を装い、「宗教を理由にスコットランド人女性を殺害した」とメッセージを送っていたと、ギリシャ紙プロト・テマとタ・ネアが報じた。
容疑者の妻で米国人のアライナ・ホールさんは警察に対し、朝起きたら夫がアパートにおらず、彼の電話を追跡したところロスさんが滞在していた場所に辿り着き、夫の関与を疑ったと証言した。
ロスさんは6月26日にギリシャに入国し、当初はアテネの港町ピレウスで友人宅に滞在。その後、アテネの別の場所で米国人の友人に会いに行ったとされるが、実際に会ったかどうかは不明だ。遺体発見時、アテネは気温36度の熱波に見舞われており、ロスさんは発見の5〜7日前に死亡したとみられている。身元は指紋によって特定された。
英外務省は「この困難な時期、エリザベスの家族のことを思っている」とコメントし、現地当局と連絡を取りながら領事支援を提供している。スコットランド警察も「アテネでのスコットランド人女性の死亡を把握しており、ギリシャ当局と連絡を取っている」と述べ、家族を支援している。
法廷は非公開で行われ、容疑者の表情や供述の詳細は明らかにされていないが、初公判を前に事件の全容解明が待たれる。
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