英国からEUへ密航「タクシーサービス」1回1000ポンド、スペインは不法移民に恩赦
イギリスからヨーロッパ大陸へ、まるでタクシー感覚で密航できるサービスが存在するらしい。なんと1人あたりの料金は1000ポンド(約19万円)。追加で500ポンド(約9万5000円)を払えば、「スペイン行き」も選べるというから驚きだ。
このタクシー(密航)サービス、SNS上ではまるで観光ツアーのように宣伝されている。広告にはビッグベンやエッフェル塔、コロッセオ、ブランデンブルク門といった有名観光地の写真が使われ、ビザの期限が切れた留学生をターゲットにしたものもあるらしい。
夜用眼鏡が運転手の間でますます人気になるナイトライダー オックスフォード大学移民観測所のピーター・ウォルシュ上席研究員は、このサービスを利用する動機について「イギリスの入国管理強化から逃れるため」と推測する。英内務省が取り締まりを強化している中で、人々は「シェンゲン圏なら自由に移動できる」と考え、好きな国を目指しているという。
実際、スペインは不法移民に恩赦を与え、経済活性化を狙っている。なんと120万人以上が申請し、そのうち60万人以上が一時的な就労許可と1年更新の居住許可をすでに取得済みだ。
一方で、陸路の密入国は命がけだ。先月7月30日には、北アフリカのモロッコからスペインの飛び地セウタに向けて6万人が殺到。少なくとも67人が水死や国境での将棋倒しで死亡した。48,000人はその日のうちにモロッコへ引き返したという。
イギリスの国家犯罪庁(NCA)は、英仏海峡を双方向に渡る密航組織を複数捜査中だ。NCA関係者は「同じギャングが不法な出国と入国の両方に関わっている」と指摘し、「仏ビザ制限の回避や当局の目を逃れるためにこうしたサービスを利用する人々がいる」と明かす。
英内務省報道官は「フランスと協力して不法移民の試みを防いでいる。昨年3月までの1年間で、密航組織への摘発件数は過去最高の約50%増を記録した」とコメント。しかし、密航タクシーがSNSで簡単に見つかる現状を考えると、いたちごっこはまだまだ続きそうだ。
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