マヨルカ島で反観光デモ過激化、7万5000人が集結しゴム弾発砲・逮捕者も
マヨルカ島で7月27日、過去最大規模の反観光デモが行われ、警官隊との衝突に発展した。主催者発表で2万5000人から7万5000人が参加したこのデモは、首都パルマを2時間かけて練り歩く形で行われ、終盤までは平和的な雰囲気だったという。
問題が起きたのは最終地点。当局が安全上の理由としてデモの終着地点「セス・ボルテス」への進入を規制したところ、数千人の参加者が怒りの声を上げ、小競り合いが発生。警官隊は警棒を振るい、ゴム弾も発射した。デモ参加者の一部はペットボトルなどの物を投げつけるなどして応戦した。
少なくとも7人が負傷し、うち2人は重傷。地元紙によると頭部を切開するなどのケガを負った者も複数いたという。逮捕者も出ているが、正確な人数はまだ明らかにされていない。
デモを主導したのは「メニス・トゥリズメ、メス・ビダ(少ない観光、より多くの生活)」というキャンペーン団体。同団体はマニフェストで「マヨルカは限界にきている」「飽和状態の上限はとっくに超えた」と主張。観光圧力が海岸や自然だけでなく、住宅へのアクセスにも影響を与えていると訴えた。
「観光化は海岸に侵入し、次に町や都市に侵入し、今は私たちの家を占拠している」とし、マヨルカには「10万5000以上の合法的・非合法的な観光用宿泊施設がある」と指摘。さらに「島から追い出され、ますます多くの人が去ることを余儀なくされている」と居住危機と観光拡大を直接結びつけた。
また同団体は、不動産や観光施設への落書き事件を巡る警察の捜査を「弾圧の波」と非難。逮捕された女性2人が手錠をかけられ連行されたことについて「過剰反応だ」と批判している。
マニフェストはまた、8月12日に予定される日食を観光の目玉として「さらに観光客を呼び込み、価格を法外に吊り上げ、混乱を無視している」と非難。抗議活動は年間を通じて継続するとし、8月8日にも新たなデモを予告している。
地元メディアは「島の限界を超えた観光依存」と警鐘を鳴らしており、この問題は地域・自治体選挙を前に大きな政治課題となりそうだ。

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