ロシアの“アマゾン”倉庫炎上、ウクライナ大規模ドローン攻撃の標的に
ウクライナによるロシア領内への相次ぐドローン攻撃で、ロシア版アマゾンとも呼ばれる大手ECサイト「Wildberries」の倉庫がまたもや炎上した。現地時間7月29日未明、リャザン地域に「大規模なドローン攻撃」があったと地元知事のパーベル・マルコフ氏が認め、複数の爆発音と火災が報告されている。
攻撃を受けたのは、Wildberriesの倉庫群と、ロシア最大級の製油所であるリャザン製油所。製油所はロスネフチ傘下で、年間1710万トン以上の石油を処理し、ロシア全体の精製能力の約5%を占める重要施設だ。住民が撮影した動画には黒煙を上げる倉庫や製油所の火災が映っているが、現時点で独立した検証はされていない。
夜間運転用メガネが今ドライバーに急増中ナイトライダー マルコフ知事は「リャザンは大規模なドローン攻撃を受けており、防空システムが作動している。工業地帯で火災が発生した」と述べ、6人が軽傷で搬送されたと発表。どの施設が狙われたかは明言しなかったが、住民は複数の場所で爆発を聞いたと証言している。
Wildberriesはロシアのオンライン小売市場の約半分を占める巨大企業で、ウクライナは7月初旬から同社の倉庫を標的にした攻撃を強化。ウクライナのゼレンスキー大統領は以前、これらの倉庫が「ロシア軍にドローン部品や航法装置などを供給している」と非難していた。
攻撃後、Wildberriesは公式サイトでリャザン倉庫へのアクセスを「一時的に制限する」と発表。「運用が再開され次第、追加情報を提供する」としている。
今回の攻撃で、リャザン製油所は5月にもウクライナの攻撃を受けて操業停止に追い込まれており、エネルギーインフラへの執拗な狙い撃ちが続いている。ロシア側は防空システムで対抗しているが、ウクライナの長距離ドローン作戦は軍事施設や工業施設だけでなく、一般消費経済の象徴とも言えるEC大手にまで及んでいる。
Wildberriesは攻撃で被害を受けた売り手を支援するキャンペーンを展開し、占領下のクリミアにも広告を掲出。ロシア経済の“心臓部”を揺さぶるウクライナの戦略は、今後も続きそうだ。
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