英仏海峡密航、最多はエリトリア出身者 1隻あたり過去最多72人に
英仏海峡を渡って英国に不法入国する人の出身国が、大きく様変わりしている。英内務省がまとめた2026年3月までの1年間のデータによると、国籍別で最多となったのは東アフリカのエリトリアで、なんと7,301人。エリトリアがトップになるのは初めてのことだ。
2位以下はイラン(5,041人)、スーダン(4,893人)、アフガニスタン(4,626人)、ソマリア(3,826人)と続く。この上位5カ国だけで、検知された不法入国者の約6割を占めている。さらにイラク(1,877人)、エチオピア(1,717人)、無国籍(1,564人)、シリア(1,395人)、国籍未記録(1,301人)と続く。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro このデータは、小型ボートでの入国、空港での不備のある書類での入国、入国後72時間以内の国内での検知、港湾での検知など、あらゆる不法入国ルートをカバーしている。だが、その約9割は小型ボートだ。検知総数43,806人のうち、実に96%が小型ボート経由。エリトリア人に至っては、96%が小型ボートで来ている。
ここ数年はアルバニア人、イラン人、アフガニスタン人が多かったが、アフリカの角ことアフリカ東部や中東出身者へとシフトしているのがはっきりとわかる。紛争や弾圧、経済崩壊が背景にあるとみられ、シリアからの渡航者はアサド政権崩壊後に激減した。
2026年に入ってからの小型ボートでの到着者数は、8月2日時点で14,526人と、前年同期比で43%も減少している。2024年比でも15%減だ。ところが、1隻あたりの乗船人数は過去最多を記録している。今年の平均は67人。7月に至っては平均72人で、32隻で2,316人を運んだ。中には165人を乗せた船もあり、これは単独のボートとしては過去最大だ。
この過積載化の傾向は顕著で、2018年は1隻平均7人だったのが、2020年13人、2021年28人、2022年41人、2023年49人、2024年53人、2025年62人と右肩上がり。今年7月には、仏ディエップ近郊で157人を乗せたゴムボートがエンジン火災を起こし、フランス船や英国境警備船、RNLI(英国王立救命艇協会)の救助艇が出動する騒ぎも。英国船で54人がフランスに運ばれたが、死者はゼロだった。海峡当局は「密航業者があまりに多くの人を脆弱なインフレータブルボートに詰め込むことで生じる致死リスクを、この事件は如実に示している」とコメント。
性別・年齢別では、圧倒的に若い男性が目立つ。小型ボート到着者の82%が男性で、25〜39歳が38%、18〜24歳が28%。18歳未満の少年は9%、17歳未満の少女はわずか3%。女性全体でも15%だ。
彼らのほとんどは到着後、庇護申請を行う。2018年以降の小型ボート到着者18万7,000人のうち、95%が申請済み。2025年末時点で、44.5%が難民認定その他の在留許可を得て、29.8%が却下、18.7%が取下げ、残りは審査中だ。2026年3月までの1年間では、英国の全庇護申請者の42%が小型ボート経由だった。
到着者数は減ったとはいえ、特定の国籍への集中、記録的な過積載、そして業者が大量死のリスクを顧みない姿勢を見ると、海峡ルートの圧力は依然として高い。データは、現在どの国がこの危険な旅の大部分を供給しているかを如実に物語っている。
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