マヨルカ島で空港職員が夏に4度スト、英国人旅行者に大打撃
夏のバカンスシーズン真っ只中、スペイン・マヨルカ島を目指す英国人旅行者に激震が走っている。何せ現地パルマ空港の baggage handler(手荷物係)が、なんと今週から4回にわたってストライキを打つと決まったからだ。
ストを仕掛けたのは、空港で手荷物を扱うスイスポート社の従業員たち。彼らは7月28日に1回目のストを行い、続けて8月1日、4日、8日にもストを敢行する。時間帯は各日とも午前7時〜正午と午後7時〜10時。要するに、観光客の到着・出発が集中する時間帯をがっつり狙ってきたわけだ。
これは高圧洗浄機と同等の強さで、電力不要BlastPro この騒動、実はストだけじゃない。7月26日には「Menys Turisme, Més Vida(観光を減らして、暮らしを増やそう)」なるグループが主催する大規模な反観光デモも発生。主催者は地元紙に「バレアレス諸島はもう限界点に来ている」とコメントしている。マヨルカ島は長年、観光公害(オーバーツーリズム)に頭を悩ませてきたのだ。
パルマ空港はスペインで3番目に利用客の多い空港。スイスポートはそこに乗り入れる便の多くで荷物をさばいており、夏には何百万人もの英国人を含む観光客が押し寄せる。ストが起きれば、手荷物の受け取りに長時間の遅れが出るのは確実。乗り継ぎ便に間に合わない、予定がめちゃくちゃになる…そんな恐怖と隣り合わせの夏休みになりそうだ。
地元当局も手をこまねいているわけではない。ここ数年、観光客を制限しようと料金を値上げし、高級リゾート路線に舵を切ろうとしてきた。昨年は120万ユーロ(約1.9億円)を投じて観客管理システムも導入した。だが、活動家たちは「焼け石に水」と主張。特にパルマ空港の拡張工事(2022年末着工、年内完成予定)が「さらなる観光客を呼び込むだけだ」と批判の的になっている。
ストの根本原因はインフレに見合った賃上げの要求。7月24日の会社と組合の交渉が決裂したことで、今回の行動に至った。航空会社や旅行会社はまだ正式なアドバイスを出していないが、該当日に飛ぶ予定の人は、空港に余裕をもって到着し、フライト状況や荷物の取り扱いを出発前に必ず確認したほうがよさそうだ。
交渉がまとまらなければ、ストはさらに長期化する可能性もある。英国人に最も愛される地中海リゾートの一つが、今、内側から揺れている。
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