ワシントン州で非常事態宣言、12の山火事で6万人停電
アメリカ・ワシントン州で12の山火事が同時に発生し、州全体がパニックに陥っている。なんと焼失面積は2万5000エーカー(東京ドーム約530個分)以上、停電に見舞われた人は約6万人にのぼる。州知事のボブ・ファーガソンは「記録的な干ばつと強風が危険な状況を生み出している」と非常事態を宣言。住民に向けて「命と財産を守るため、協力してほしい」と訴えた。
特にやばいのが、州東部の都市スポケーンを襲っている「オールド・トレイルズ・ファイア」。この火事は土曜日の正午ごろ、空き地の草むらから発生したらしい。ところが強風と高温で一気に燃え広がり、住宅地に向かって猛スピードで進行中。地元の高速道路からはオレンジと赤の炎がはっきり見え、住民たちは車で必死に避難。道路は避難する車で渋滞したという。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro スポケーン市長のリサ・ブラウンは「すでに何千人もの住民が避難している」と明かし、さらに避難者が増える見通しを示した。米国気象局は「特に危険な状況」というレッドフラッグ警報を発令。強風と高温、極度の乾燥で「火災の急拡大が予想され、消火活動が極めて困難」と警告している。
州兵や他州からも消防隊が応援に駆けつけているが、ワシントン州は今年で4年連続の干ばつ。州の干ばつ記録としては最長で、これが山火事シーズンをさらに悪化させている。ワシントン州兵のジェント・ウェルシュ少将は「今夜と明日の朝、目を覚ましたとき、あの場所で何が起きているのか、きっとみんなショックを受けるだろう」とコメント。すでに複数の建物が焼失したが、今のところけが人や死者の報告はないという。
同じく太平洋岸北西部では、カナダ・ブリティッシュコロンビア州でも先月3万4000回もの落雷が原因で複数の山火事が発生。避難命令が出るなど、広い範囲で火の勢いが止まらない。自然の猛威に人間がどう立ち向かうか、まさに正念場だ。
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